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【韓国映画】『기억의 밤(記憶の夜)』あらすじレビュー

こんにちはジェニです。

Netflixで配信されている『기억의 밤(記憶の夜)』2017年に韓国で公開された映画です。

今回はこの映画をレビューしていきます!

 

先に言っておくと、この映画は予備知識なしのほうが楽しめます。

なので、まだ観ていないという人は下記のあらすじを読んで、まずは映画を観てください!

そして映画を観終わって余韻に浸りつつこの記事を読むことをお勧めします。

Netflixはこちらから見れます

 

※あらすじ以降はネタバレを含みます!⬇︎

 

あらすじ

誘拐された兄が、19日間の記憶を失ったまま帰宅。だが、大好きだった自慢の兄の何かがおかしい…。兄の身に何が起こったのか? ジンソクは真実を探リ始める。

 

ホラー?サスペンス?先が読めないストーリー

前半はホラー要素あり?

この映画ジャンルでいうと「スリラー・ミステリー」と言った感じでしょうか。

ゾクゾクするシーンが多く、一瞬ホラー映画?となる部分も。

”入ってはいけないあの部屋”から始まり、優しかったお兄ちゃんも19日ぶりに帰ってきてからはもはやお兄ちゃん自体がホラー。

私は、夜中にこの映画を見始めたことを心の底から後悔しました。

ジンソク役のカン・ハヌルがイケメンだったので見るのを辞めなかったようなもんですよほんともう。

何が現実か?

ジンソク目線でストーリーは進みますが、「実は夢でした〜」パターンが多く、観ているほうも次第に何が夢で現実か分からなくなっていきます。

またジンソクは精神的な疾患を患っており、もしかしたら幻想かもしれない…とさらにややこしく。

お兄ちゃんがなんだか変だ!と思っていたのが、だんだんと「あれ、おかしいのはジンソクのほうなんじゃ…」と思ってきてしまいます。

3つの真実

お兄ちゃんがなんか変だぞ!というところから結局、最終的に明らかになる真実は3つ!

思ったより多かった(笑)

 

まず、1つ目の真実はお兄ちゃんは実のお兄ちゃんじゃなかったということ。

さらにいうと家族みんな家族じゃないよ〜つって。

役者のお母さんはともかくとして、みんな演技上手すぎてビビるわ。

まあ、映画なのでその辺は置いときましょう。

そして、この真実が明らかになっても全然スッキリしない!

 

2つ目の真実は1997年ではなく2017年だったということ。

どおりで引っ越しのおじちゃんが不思議そうにしていたわけですよ。

お兄ちゃん誘拐のときに家に来ていた刑事さんもよ〜く見たらAppleWatchを付けてるんです。

気づきましたか??

そして、ジンソクが記憶していたナンバープレート。

実はあれも1997年には存在しないナンバープレートなんですって!

もしかしたら、他にも韓国人なら分かる“1997年じゃないよヒント”がもっと隠れているのかも。

2017年でジンソクは本当は41歳だっということがわかり、イケメン青年のカン・ハヌルは一旦さようなら悲しい)

 

そして最後3つ目の真実。自分は殺人を犯していたということ。

これに関してはジンソクもなかなか思い出すことができず、「自分は殺人はやっていない」と言い張ります。

というわけで、3つ目の真実は最後の最後に明らかになるんですが、これがまた切なすぎる。悲しすぎる。

1997年のアジア通貨危機が3つ目の真実のキーワードになるのですが、これに関しては後で詳しく解説しますね。

ちょっと無理がある?

この映画、「おもしろかった!」という人と「いや無理があるだろ〜」という人に分かれそうだなぁと思います。

この映画の謎解きが前半ですべてわかってしまったという人はほぼいないと思うし、先の読めない展開なのでそういう点では十分面白いです。

しかし、催眠術というまあ非科学的な手法。そして、20年も時代を偽るのはちょいと無理があります。

そもそも、家族を殺した犯人の兄になりきるっていう精神力がハンパない。

よく一緒の部屋で寝れたもんだ。

 

ちょっと無理がある設定に関しては、ジンソクの精神疾患と予想していなかったハプニングでこうなるしかなかったと帳尻を合わせてあるのですが、それでもよぉ〜!となる人は多そうです。

また、韓国映画をよく見る人ならわかると思うんですが、韓国映画あるあるの“やたらヤ◯ザ”と“やたら交通事故”ももれなく登場してますね。

 

1997年・アジア通貨危機

 

アジア通貨危機(アジアつうかきき、英語: Asian Financial Crisis)とは、1997年7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落(減価)現象である。東アジア東南アジアの各国経済に大きな悪影響を及ぼした。

Wikipediaより

この出来事は韓国で『朝鮮戦争以来、最大の困難』とも言われています。

この通貨危機により多くの企業が倒産。そして多くの人が路頭に迷うこととなりました。

自殺者も急増。ソウル・漢江には自殺した人々の死体がいくつもあったといいます。

 

この韓国最大の困難と運悪く重なった交通事故。両親の死。兄の重体。

もちろんこの映画はフィクションですが、この大変な時期にそんなことになれば想像を絶する事態でしょう。

また、ジンソクに殺人を依頼した医師も妻に多額の保険金をかけていました。

医師でさえお金に困るほどの出来事だっとことが窺えます。

 

物語の結末

ユソクとジンソク、二人の死によって物語が終わるのですが、いろいろ考えさせられるラストでした。

あれほど殺してやりたいと思っていた相手を殺すことができず自殺したユソク。

家族の殺しを依頼したのは父親であると確信してしまったのと、ジンソクの事情を悟ってしまったからだと思います。

これだけ大掛かりな計画を立て実行し、ようやく本人がすべてを思い出したというのに殺せなかったユソクの気持ちを考えると胸は締め付けられます。

湖畔で実は一度会っていたというのも、なんとも切ない。

時代のせいにしてはいけないし、殺人なんて絶対にしてはいけないことですが、時代に翻弄されてしまった彼らの運命にはやり場のない悲しみが残りますね。

 

まとめ

お恥かしながら、私は1997年の通貨危機についてこの映画で初めて知りました。

1997年というと94年生まれの私にとってはそれほど遠い昔ではありません。

今の発展めまぐるしい韓国を見ていると、そんなことがあったなんて想像もできませんよね。

謎解き映画として見ると、賛否が分かれる映画だと思いますがしっかりとメッセージが込められた映画だなと私は感じました。

 

ジェニ

 

ABOUT ME
ジニ
1994年生まれ。韓国ソウル在住、日本人。 海外行ったら価値観変わるとかいう人嫌いだったのに、海外行って価値観かわりました。 フリーでライターとして活動しながら、韓国コスメを集めて精神を安定させてます。