今回は、韓国旅行中にコロナにかかってしまった場合の流れをご紹介していきます。
観光ビザの発給が始まり、少しずつですが韓国旅行が解禁しつつある今。
一方で韓国ではコロナの感染者が急増しており、旅行者もいつ感染してもおかしくない状況となっていますㅠㅠ

そこで今回は、韓国旅行中に陽性が出てしまった場合について詳しくご紹介していきます。
ただ、この記事は
ということを踏まえていただいたうえで読んでいただけたらと思います。
また、状況は毎日のように変化しています。
現時点(2022年7月24日)での情報であり、最新情報については必ずご自身でご確認するようにしてくださいね!
Contents
韓国旅行中にコロナに罹ったら1週間隔離しなければならない

現在、韓国では観光ビザがあれば個人の旅行が可能に。
ビザの他、コロナの検査が必須となっており、韓国への入国及び日本への帰国には以下のように数回検査を受けて陰性である証明をしなければなりません。
- 日本出国前のPCR検査(出国の48時間前まで)
- 韓国入国後のPCR検査(入国から1日以内)
- 韓国出国前のPCR検査(出国の72時間前まで)
韓国入国後のPCR検査なのですが、以前は「入国から3日以内」とされていたのですが感染者の増加により規定が変更に。
2022年7月25日以降に韓国へ入国する人には「入国から1日以内」にPCR検査を受けることが義務付けられています。
また、このPCR検査は期間内であれば併用することも可能です◎
韓国旅行のPCR検査、何時までに、もしくは何時以降に受ければよいのか、併用が可能なのかについては「コネスト」の自動計算機を使うとわかりやすいです↓
「陽性」が出た場合は帰国を延期せざるをえない
日本を出国前に陽性になれば、そもそも韓国行きの飛行機に乗れないのですが、問題は帰国前の検査で陽性が出た場合…
韓国では現在コロナ感染者に対して【1週間の隔離】が義務付けられており、旅行者も対象となっています。
つまり、帰国前の検査でコロナの感染が分かったら最低でも1週間は帰国を延期しなければならないということになります。
韓国旅行中にコロナに感染した場合の流れ

では、もし韓国旅行中にコロナに感染した場合、どのような対処が必要となるのでしょうか。
帰国までの流れは以下の通り。
- 領事館と保健所に連絡
- 帰りの飛行機をキャンセル&取り直す
- 隔離先を確保
- 1週間の隔離
- 領事館から「領事レター」を発行してもらう
- 帰国
それぞれについて詳しく解説していきます!
①領事館と保健所に連絡
PCR検査で「陽性」が出てしまったら、まずは韓国にある日本領事館と滞在している管轄内の保健所に連絡をします。
(検査をした病院などから保健所へ連絡が行き、電話がかかってくるケースもあるようです)
<日本大使館・領事館連絡先>
在大韓民国日本国大使館
TEL 02-2170-5200
ホームページ
在大韓民国日本国大使館領事部
TEL 02-739-7400
在釜山日本国総領事館(釜山へ旅行される方はこっちのほうがいいかも!) TEL 51-465-5101
<ソウル市の保健所連絡先>
ここで問題なのが保健所は韓国語でやりとりしなければならないということ。
運が良ければ、英語ができる職員がいるかもしれませんが日本語ができる職員がいる可能性はほぼないと考えていいでしょう。
韓国語ができない方は、外国人であり韓国語がわからないということを伝えた上で、
- 日本語通訳サービスがあるか聞く
- SMSでのやりとりに切り替えてもらう
など、コミュニケーションを取る方法を探すしかありませんㅠㅠ
また、領事館は土日休みという点も頭に入れておかなければなりません。
最初に領事館でこれからの流れについて確認するべきなのですが、土日に感染が分かった場合は保健所でのやり取りが先になります。
②帰りの飛行機をキャンセル&取り直し
1週間の隔離後に帰国となるので、帰りの飛行機はキャンセルし、チケットを取り直します。
キャンセル料についてや代わりのチケットがあるかどうかは直接航空会社に問い合わせるのがおすすめです◎
③隔離先を確保
1週間の隔離用の滞在先を探し、保健所に滞在先を連絡して伝えます。
滞在していたホテルなどに引き続き宿泊できれば問題ないのですが、現状一般のホテルは感染者の受け入れができないところがほとんど…
(感染していることを隠して宿泊を延長しようと考える方もいるかもしれませんが、ホテルへ陽性が出たという連絡がいく場合もあるため、感染を隠しての滞在はおすすめできません)
隔離用の滞在先を探すのは、現在領事館に聞いても、保健所に聞いてもサポートは一切ない状況ですㅠㅠ
といったサイトで自力で探し出すしかありません。
韓国に知り合いがいる方は、事情を話して手伝ってもらいましょう◎
④1週間の隔離
無事に滞在先が決まればそこで1週間の隔離生活を行います。
ここで問題なのが、日用品と食料の確保…!
韓国人や韓国に住んでいる人は宅配やデリバリーを利用し、家から出ず、人と接触することなく生活ができるのですが、こういった宅配・デリバリーのアプリやサイトは韓国の電話番号や身分証明書(外国人であれば外国人登録証など)が必須なんですㅠㅠ
この問題に関しても現時点(2022.7.24)ではサポートや支給などはなし。
保健所に相談しても、保健所は防疫措置の観点から「外に出ても大丈夫ですよ」と許可するわけにはいかず「知り合いなどに頼ってください」と対応するしかない状況になっています。
ただ実際問題、1週間飲まず食わずで過ごすのは無理なので、
- 人との接触を最小限にし1度だけ買い出しに行く(特別に許可を出してくれる保健所もあるらしい)
- 電話で注文できる飲食店でデリバリーしてもらう
など工夫するしかなさそうです。。
⑤領事館から「領事レター」を発行してもらう
最初にお伝えした通り、日本へ帰国する飛行機に乗るためにはPCR検査をし「陰性証明書」を発行しなければならないのですが…
コロナは一度感染すると症状が緩和され、完治と診断を受けてからも1週間〜最大1ヶ月は「陽性」の反応が出てしまいます。
そのため隔離後すぐに一般の検査で「陰性証明書」を発行することができないんです。
この”陰性証明書発行できない問題”を解決するために必要となるのが「領事レター」。
「領事レター」を提出することで「陰性証明書の取得が困難である」ということを証明でき飛行機に搭乗できるようになります。
「領事レター」は領事館から発行ができ、発行のためには以下の書類をメールで送信します。
- 隔離終了後に受けたPCR検査の結果
- 隔離解除事実確認書
- Eチケット
- パスポートの身分証ページ
これらを写真に撮るか、PDFにしてメールに添付します。
※書式や必要書類は今後変更になる可能性も十分に考えられるので、必ず一度領事館に問い合わせて確認してからメールを送りましょう!
ちなみに隔離後、PCR検査で陰性が出るのであれば「領事レター」の発行は必要なく、通常の「陰性証明書」で飛行機に乗ることができます。
「隔離解除事実確認書」って?
ここで聞きなれない書類が出てきました。
「隔離解除事実確認書」は、”隔離をして完治しましたよ!”という証明書のこと。
こちらは管轄の保健所で発行してもらえます。
隔離終了後に直接保健所に行けば発行してもらえるのですが、心配な方は事前に電話やSMSなどで発行ができるか確認しておくと良いでしょう◎
⑥帰国
隔離を終え、「領事レター」を受け取れば飛行に乗ることができ、日本へ帰国できます!
韓国旅行で準備しておくべき&あったらいいもの

万が一、韓国旅行中にコロナに感染してしまった場合を考えて、以下のようなものを用意しておくと役に立つかと思います。
- 韓国の電話番号付きSIMカード
- コロナ簡易検査キット
- 薬
- クレジットカード
- 現地在住で韓国語ができる知り合い
最後の「現地在住で韓国語ができる知り合い」に関しては用意しようと思ってすぐに用意できるものではありませんが….←
それぞれについて簡単にご紹介していきますね!
韓国の電話番号付きSIMカード
保健所のやり取り、滞在先の確保など韓国の電話番号は必須。
普段の韓国旅行であればモバイルwifiをレンタルしてスマホを使う方も多いですが、コロナ禍の渡韓では韓国の電話番号がついたSIMカードでスマホを使うようにしましょう!
SIMカードは使える日数が決まっていますが、30日用など多めの日数のものを用意しておくと安心です◎
コロナ簡易検査キット
体調が悪いときなど、「もしかして…」と思った時に事前に簡易検査キットで検査しておくと初動が早くなり、落ち着いて行動できます。
あくまでも簡易検査なので、このキットでは陰性であっても陽性が出ることも考えられますが…
今の韓国旅行では持っておいて損はないアイテムだといえます。
薬
コロナに感染しても薬を送ってもらったり、支給を受けたりということはできません。
薬局に薬を買いに行かなければならないのですが、体調が悪いときに買いに行くのは大変ㅠㅠ
隔離中でもあることから人との接触も避けたいですし、日本から解熱剤など持っていくのがおすすめです◎
↓解熱剤
↓咳止め
↓のどの痛み止め
クレジットカード
そもそも韓国はカード社会ですし、現金だけで旅行する方は少ないかと思いますが一応。。
隔離で帰国が延期となれば、その分費用もかさみます。
両替へ行くのにもコロナに感染していれば難しくなるので、クレジットカードは必須!
海外で発行されたカードは一部使えないというお店や機関もあるので、複数枚用意しておくと安心です♪
現地在住&韓国語ができる知り合い
準備物として挙げるのはちょっと変ですが、この「現地在住&韓国語ができる知り合い」が実は一番重要だったりします…!
上記でご紹介した通り、韓国旅行中にコロナに感染した場合、現時点での外国人向けのサポートはほぼゼロ。
自力でなんとかしなければならない場面が多く、韓国語がわからないと本当にハードモードですㅠㅠ
韓国にいる韓国語ができる知り合いがいれば、事情を話して手伝ってもらうようにお願いしましょう。
もちろん、韓国在住&韓国語ができるからといって丸投げするのはNG。
「ここの宿を隔離先として予約したい」
「こういう問合せをしたいから翻訳を手伝って欲しい」
など具体的で負担が少なくなるようにお願いしましょう。
まとめ
今回は、韓国旅行中にコロナに感染してしまった場合についての対処方法や帰国までの流れについてご紹介しました!
最初にもお伝えしましたが、こちらの記事は2022年7月24日現在の情報となります。
時期や滞在先によって規則や流れは変わる可能性は十分に考えられるので、最新の情報は必ずご自身で確認するようにしてください。
また、この記事は【実際の経験やレポ】ではなくライターが現時点で分かっていることを調べまとめたものです。
不確かな部分は直接領事館や保健所、航空会社に問い合わせてもらえると助かります。(もし間違っている点、変更になった点などあればSNSのDMなどで教えていただければありがたいです!)